鬼に魂を売った者たちの壮絶な物語。
鬼の棲む街「鬼門街」。
ラーメンの食べ歩きが趣味の平凡な高校生、川嶋マサト。
いじめられている同級生を見掛けても、顔を背けてしまい。
もちろん喧嘩なんか生まれてこの方、したことも無いし、
人を殴ったことだってもちろん一度も無い。
そんなある朝。。。
遅刻しそうな時間に飛び起きリビングにいくと、
母が殺されていた。。。
絶叫するマサト。
そして驚くほどあっけなく終わった母の葬儀。。。
そんな絶望の中、マサトを神はまだ赦さなかった・・!?
街の不良二人組に絡まれ、暴行され、瀕死となってしまう。
薄れゆく意識の中でマサトは何者かの声を聞く。
「取引の時間がやってきたぜ」
わずかに瞼を開き見えた異形の姿は、鬼・・!?
”鬼が出入りする”とされるこの街を人々は・・・
鬼門街と呼んだ。
鬼と契約して魂を売ってしまうと
死後の地獄行きが決まり、その代わり鬼の驚異的な能力が手に入る。
母を殺されるという衝撃的な事件に絶望していたマサトは、
瀕死の中、目の前に現れた鬼「豪鬼」に魂を売った。
それから見えるようになった街に棲む鬼たちの姿・・・
普通の高校生であったマサトは、
もう普通の人生を歩むことは無くなった。
豪鬼の話では、
世の中の凶悪な事件や事故の背景には、
高い確率で鬼たちの存在がいるという。
ならば、鬼の存在を感じることができたマサトは、
いずれ母を殺した犯人に辿り着くことができるかも知れないとの想いを抱く。
鬼門街のみどころ
ヤンキーバトルと異能力バトルがクロスオーバーしたような漫画。
絶望の淵にいたマサトは、鬼と契約し強大な力を手に入れる。
原作者はクローズの高橋ヒロシさんの元アシスタントさんの永田晃一さんです。
言われてみると絵の雰囲気がどことなく似ています。
この漫画を描くことになった理由が衝撃的なのですが
その理由は1巻の中に記載されています。
今後の展開がすごく気になる漫画です。
読んでいるといつの間にか物語に引き込まれて、魂が震えます。
現在は「鬼門街KARUMA」という続編に突入しています。
鬼の力をどう使うかは、その人間次第なのです。
マサトは、母の犯人への復讐のためにその能力を使うことを決めます。
そして鬼門街で出会う様々な鬼たち、
そして醜い事件がマサトを成長させていきます。
マサトはこの先鬼に取り込まれていくのか、
そして母の復讐を果たすことができるのか。
地獄行きは既に決まっている。
鬼に魂を売った男の生き様を壮絶に描いています。
「鬼門街」は、無料試し読みができます。
単純な善や悪では無い、深いテーマが描かれています。
目を背けたくなるような凄惨な事件が作中では描かれますが、
その中でマサトが鬼の力を使いながらも、人間の心を失わずに
戦っていく姿に胸が熱くなります。
鬼の棲む街「鬼門街」で繰り広げられるバトル。
もしよかったら読んでみてください。いや、読もう。