あらすじ
500年は生きているという山の主「大蛇」の元へ、供物として嫁いだ少女「ミヨ」。
不安と恐怖を拭えないミヨは日が暮れた後に、屋敷から逃げ出す。
しかし、先回りをした大蛇が立ちふさがる・・!
「あ…私…死んだ…」と呆然とするミヨを、大蛇は自分の背中に乗せる。
優しい言葉を添えて・・・
「夜の道は危ないから気をつけなさい。足もくじいて痛いだろう…」
どうしても大蛇への恐怖が拭えない少女ミヨと、
不器用ながらも自分の元に嫁いできてくれたミヨを愛し大切にしようとする大蛇。
唯一無二の世界観で描かれる、大蛇と少女のピュアな婚姻生活。
「大蛇に嫁いだ娘」第1巻、開幕です。
みどころ
「私は今、一体なにを見せられているのだ?」
というのがこの漫画を読んでいる時に私が感じた事でした。
しかし、何故か引き込まれて目が離せないのです。
冒頭、山の主である化物のように大きな大蛇にミヨという娘が嫁ぐというトンデモない状況からスタートするわけで・・・
いきなり、何がなんだかわかりません。
何故大蛇に嫁ぐことになったのか詳細は分からないのですが、ミヨは供物として捧げられたようなのです。
そうなると、私は怪奇ものを想像していたのですが、どうも違うようなのです。
大蛇は不器用ながらも、自分の所に嫁いできてくれたミヨを大切にしようとするのです。
しかしミヨは異形の大蛇の姿にどうしても恐怖を覚えます。
それでも大蛇はミヨが嫁にきてくれたことにとても喜び、
不器用な優しさと愛情を注いでいくのです。
そして少しずつミヨも夫に心を開いていくのです・・・
このように意外や意外!
大蛇の姿は巨大で恐ろしいのですが、内容はとてもハートフルでピュアな物語なのです。
独特な世界観で描かれる、大蛇と人間の娘の婚姻譚。
この先の展開に目が離せません。
試し読み情報
コミックシーモアで無料試し読みができます。
読む人を選ぶかもしれませんが、
私的には大傑作の予感がする「大蛇に嫁いだ娘」。
もしよかったら、読んでみてください。