戦慄の新興宗教サスペンス「スマイリー」1巻。
おぞましい恐怖が侵食してくる。
2年前、娘を不慮の事故で亡くしたフリーライター鴨目友司(かもめゆうし)は、
妻の恵(めぐみ)にも去られて、笑顔のない無気力な生活を送っていた。
そんなある日、友司が独りで暮らすアパートに新興宗教の勧誘が来る。
勧誘に来た二人の中年女性は、「あなた最近笑えていますか?」と笑顔を浮かべてくる。
その笑顔に友司は、イラ立ち直ちに帰るように怒鳴りつけるが、
中年女性は「パンフレットだけでも」と、終始薄気味悪い笑顔を浮かべている。
強引に扉を閉めたところ、中年女性は指を挟んでしまい怪我をする。
しかし、中年女性はそれでも笑顔を絶やさない。
その笑顔に、呆然とする友司は思わずパンフレットを受け取ってしまう。
「あなたも笑えるといいですね」との一言を受けて。
そのパンフレットに書かれていたのは「心笑会」。
そして掲載されている信者の集合写真に友司の目はくぎ付けとなる・・!
「めぐみ・・?」そこには音信不通の妻・恵の姿が映っていた・・!
「スマイリー」1巻の内容
娘を亡くし、妻に逃げられ、抜け殻のようになっていたフリーライター・鴨目友司の元に
「心笑会」という新興宗教の勧誘がきて、
そのパンフレットに音信普通の妻が載っていたところから物語は始まります。
友司は、妻に会うために「心笑会」を探り始めますが、
周りの上司や、刑事の友人・魚住から「心笑会とは関わるな」と忠告をされます。
新興宗教「心笑会」とは一体・・?
しかし諦めきれない友司は偽名を使い心笑会に入団します。
しかし、そこには驚愕する光景が広がっていました。
信者たちは全員笑顔・・
何が面白いのか・・
そして「朗笑」といって、全員が一斉に大笑いを始めるのである。
「人は笑顔によって幸せになれる」と信じている信者の数、全国に25,000人。
考えただけでも気色悪さに襲われる友司だったが・・
まだこれは恐怖の入り口に過ぎなかった・・・
「スマイリー」1巻の感想
笑顔は、人を癒し、人を元気にさせてくれます。
しかし、この漫画では、そんな笑顔に恐怖と気味の悪さを覚えます。
何があっても笑っている新興宗教の信者たち。
ドアに手を挟んでも笑っている姿に驚愕します。
そして、3日3晩断食をして笑い続けるという狂気の儀式まであり、
おぞましい事この上無いですね。
そんな教団には、どうも不穏な影が。
主人公が妻を探すために偽名を使い潜入するのですが、
内部を見れば見るほど、戦慄してしまう狂った人々。
まだ1巻は序章に過ぎないと思いますが、これからの展開に目が離せません。
「スマイリー」はコミックシーモアで試し読みができます。
世間の常識が通じない、新興宗教「心笑会」。
おぞましさMAXの戦慄のサスペンス「スマイリー」第1巻、開幕です。