前代未聞の「密漁」ピカレスクロマン、闇に潜む孤独な戦いが始まる!!
磯貝海斗はブチギレていた!!
私たちが無邪気に口にするアワビの半分は、
悪の渦に囚われた盗品、
つまり密漁アワビであるという心に迫る事実に。
それには闇の組織・暴力団が深く関与し、
彼らの資金源となっているという悪しき事実に。
そのため、彼らの漁師としての生活が、
苛烈な圧迫にさらされているという事実に。
そして、その状況に対して、
彼ができることは何もないという無力感に―――
しかし、ある日、少年は心の奥底から湧き上がる決意を抱く。
「奴らに奪われた全てを、取り返す」
暴力によって奪われた人生を、暴力によって奪い返してはいけないのか?
怒涛の情感が渦巻く、
心揺さぶる密漁ピカレスクロマンが今、幕を開ける!!
「ヒソカニアサレ」1巻の感想
某レビューサイトに「まるでドキュメンタリーのようだ」と、
書かれていたのですが、ほんと激しく同意。
設定があまりにリアルで、描写も生々しく、
フィクションと現実の狭間に迷い込んでしまう。
かなり事実に基づいた内容なのだろうと感じてしまう。
作者は、どれほど深い取材をしたのか、あるいは密漁の経験があるのか。
物語のテンポが絶妙で、どんどん闇へと落ちていく主人公たち。
全編に漂う独特の漁師町の空気感が、まさに絶品で、魅惑的。
そして、密漁を支配するヤクザたちが、これまた恐ろしい存在感を放つ。
今までありそうでなかった「密漁」をテーマにした痛切な漫画「ヒソカニアサレ」。
次の展開が気になりすぎて、目が離せない、夢中になれる作品です。
「ヒソカニアサレ」は、まんが王国で無料試し読みができます。
このままでは暴力団(やつら)にすべてを奪われる。
暗い現実に飲まれていく漁師たちが、
奪われたすべてを取り返すために立ち上がる!!