1巻
・第1話 暗い現実
・第2話 男は密漁、女は売春
・第3話 これ、約束
・第4話 昼の海と全然違う
・第5話 終わった
前代未聞の「密漁」ピカレスクロマン、心揺さぶる孤独な戦いが始まる！！
磯貝海斗は激しく憤りを覚えていた！！
私たちが無邪気に口にするアワビの半分は、
悪の渦に囚われた盗品、
つまり密漁アワビであるという事実に。
それには闇の組織・暴力団が深く関与し、
彼らの資金源となっているという事実に。
そのため、彼らの漁師としての生活が、
苛烈な圧迫にさらされているという事実に。
そして、その状況に対して彼ができることは何もないという無力感に―――
しかし、ある日、少年は心の奥底から湧き上がる決意を抱く。
「奴らに奪われた全てを、取り返す」
暴力によって奪われた人生を、
果たして暴力によって奪い返してはいけないのか？
怒涛の情感が渦巻く、心揺さぶる密漁ピカレスクロマンが今、幕を開ける！！
磯貝海斗は、闇の世界へと足を踏み入れる。
彼の目に映るのは、裏社会の冷酷な現実かそれとも...。
2巻
・第6話 自業自得だな
・第7話 安さのウラにはオレらがいる
・第8話 しゃーなしですわ
・第9話 コイツマジか
・第10話 いってきます
・第11話 心配すんな
・第12話 極悪兄弟
・第13話 まともな人生はもうないんだ
・第14話 よろしくお願いします
悪の反対は、また別の悪！！
暴力団を壊滅させるための最初の密漁は、
信頼していた仲間・鮫島の裏切りのため、まさかの事態に。
潰したいはずの暴力団と組まされていたという、
運命の皮肉が彼を襲う――！
さらに警察の検問に引っかかり、
絶体絶命の危機に陥るも、
暴力団・熊澤は不敵な笑みを浮かべており・・・！？
この闇に満ちた現実は、
いま現在も日本のどこかに確かに息づいている。
毒が毒を招き、さらに深く暗い闇へと沈んでいく！
感情が渦巻く第２巻！！
磯貝海斗の戦いは、
絶望と希望が交錯する闇の世界で、さらに激しさを増す。
彼はどこまで闇に立ち向かい、
果たして光を見出すことができるのか？
心揺さぶる物語が、あなたの感情を揺るがすこと請け合い！
3巻
・第15話 僕は行きません
・第16話 お前らから俺らはどう見えてた？
・第17話 俺は俺を許せない
・第18話 ウケるよなぁ
・第19話 ごめんな風斗君、みんな
・第20話 ・・・わかった
・第21話 ずっと他人事だった
・第22話 結局俺は
光と闇を分かつものは、果たして何なのだろう？
新たな密漁グループ・極悪兄弟の元で海斗が画策するのは、
信頼を勝ち取った上で情報全てを警察に持ち込み、
自分もろとも密漁団を一網打尽にする決死の策――！！
しかし、極悪兄弟たちとともに密漁をしていく中で、
本当の悪とは何か、見えなくなっていく……！
光があるからこそ、闇が生まれる。
そして闇から光は濃くはっきりと見えるが、
光の側から闇を見ることはできない。
海斗の心は、光と闇の狭間で揺れ動く。
彼が見つけ出す真実は、果たして何なのか？
光と闇が交差する、胸が締め付けられるような物語が、
あなたの心を揺さぶり続ける。
4巻
・第23話 おいひ～
・第24話 無理だ
・第25話 なんのために田舎に来たと思ってんだよ
・第26話 表社会の灯は
・第27話 なんとなく、気づいてた。
・第28話 だから、死んだ
・第29話 お前たちは現実を知らなくていい
・第30話 アワビは海に落ちてる金
「今なら・・・わかる。僕のいた光は、密漁者達が選べなかった、光なんだ。」
光があれば闇がある。
光のために闇があるんだ。
海斗と鮫島は、虎輝からの信頼を勝ち取るため、
竜一の策略から大和を助けることに成功する。
海斗と鮫島は晴れて虎輝のファミリーとして認められる。
兄・竜一と弟・虎輝は袂を分かち、
それぞれの道を歩むこととなる。
密漁をするための貴重な戦力だった虎輝たちを失い、
竜一は、元締め・熊沢からの過酷なノルマに苦しめられることに・・・。
しかし実態は、その熊沢でさえ、上層部からの過酷なノルマに命を脅かされていた。
そんな中、虎輝は実家であるものを発見する！
それは驚くべき事実を示すある封筒だった・・！
大きく揺れる密漁者達。
そしてそれぞれの背景を知り、心が揺れる海斗は・・！？
光と闇が交錯するとき、海斗は何を拾い、何を捨てるのか・・！？
前代未聞の密漁サスペンス「ヒソカニアサレ」第4巻！！
5巻
・第31話 作戦を説明する
・第32話 未来のためです
・第33話 裏社会にしがみつきたい
・第34話 覚悟はいいか？
・第35話 取り締まり現場の悲願
・第36話 これが最後の密漁だ
・第37話 皆さんのことが大好きです
・第38話 誰よりも本当は輝きたかった
・最終話 エピローグ
ー密漁の世界に幕、復讐と裏切りの終章ー
「ヒソカニアサレ」が、その壮絶な物語に終劇を迎える。
これまでの物語を締めくくる衝撃と感動のフィナーレ。
極悪兄弟の、熊澤への復讐が遂に始動する中、
海斗を鮫島は五味との秘密の接触を果たし、
ある計画を静かに、そして確実に進めていきます。
ヒソカニアサレは、暗闇の中で繰り広げられる、人間の欲望、裏切り、そして復讐の物語。
これは、私たち自身の影の延長線上にあるもの。
読者に、最後まで目を背けず、この闇と向き合う勇気を問う。
なぜなら、この戦いは現実世界でも続いているから。
第5巻では、登場人物たちがそれぞれの運命と直面し、
彼らの選択がもたらす結末に息をのむ。
密漁の世界を舞台にしたこの物語は、
最後の深い感動と共に、読者に重要なメッセージを投げかける。
復讐の炎が燃え盛り、人間の本性が赤裸々に描かれる。
そして、一筋の光が闇を照らし出し、新たな始まりを予感させる終章が展開される。
物語の終わりは、あなたが想像する以上のものが待っている・・・。
