少女が歩く。
生命が一切消え失せた地球上を。
彼女のタスクはシンプルだが容易ならざるもの──
生存者を見つけ、荒廃した土地を浄化する。
果たして、生きた人間は本当に見つかるのだろうか?
建築を愛する新進気鋭の岩宗治生の手によって描かれるドラマチックな物語。
彼の想像力で生まれた美しい廃墟の世界が、あなたを待つ。
主人を失ったアンドロイドや使命を果たすために働くAIたちが、
一人の少女と交差し、共に孤独を感じ、理解しあう。
すべてが絡み合いながら、壮大な物語の第1巻が幕を開ける。
終わりと始まり、孤独の交錯へ。
未知への冒険が、今、彼女を待っている。
「ウスズミの果て」1巻の感想
孤独の静寂に包まれた廃墟を、少女は探索を続けます。
目的は生存者の発見、保護と、土地の浄化。
しかし生存者は見つからない。
見つかるのは50年前に突如現れた「断罪者」により発生した、
「結晶病原体」により息絶えた遺体ばかり。。
しかし、人類の英知・人工知能は生き続けている。
守るべき主人を失っても。
凄まじい世界観です。
50年前の厄災で滅んだ世界を美しく、不気味に描きます。
人類が絶滅した世界を、なぜこんなにも美しく描けるのか。
本当にこの世界観に引き込まれます。
そして、物語は淡々と進みます。
生存者を探して、病原体を浄化する、その目的のために。
しかし誰も生きていない世界で任務を遂行することに何の意味があるのか。
この漫画はこれからどのような展開になっていくのか。
とても心奪われる作品です。
静かで、美しく、寂しい。
とてもとても引き込まれる作品です。
「ウスズミの果て」1巻は、ebookjapanで無料試し読みができます。
1巻の表紙をみて、何か感じるものがあれば、
是非、中を読んでみてもらいたいです。
生涯、忘れられない名作になる予感が私はしています。