天国大魔境

【ネタバレ注意】「天国大魔境」 伏線 と 謎

壁の中の天国と、壁の外の地獄。

2つの世界が同時進行で描かれる話題沸騰の漫画「天国大魔境」。

「外の外に行きたいですか?」

壁の中で平和に暮らす少年・トキオと、

崩壊した日本で旅を続けるマルとキルコの2人の少年少女。

2023年7月現在9巻まで発売されている「天国大魔境」の様々な謎と伏線を、

私なりに考察してみたいと思う。

※この記事にはネタバレが含まれていますので未読の方はご注意ください。

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明らかになってきた時系列(天国編と魔境編)

崩壊した日本を探検する魔境編と、

壁に囲まれた平和な施設で特殊な子供たちが暮らす天国編が、

同時進行で描かれている。

天国編では架空の年号・天栄が使われているため、

最初は時系列の把握が難しいが、

物語の進行と共に徐々に明らかになってくる。

大筋は天国編が2024年以前・魔境編が2034年以降とすると

時系列を掴みやすいかもしれない。

・1995年 高原学園創立

・2000年 ミーナが小惑星の出現を予測

・2000~2006年 園長により学園の新施設が作られる

・2018年(天栄12年)アスラが自死する

・2023年(天栄17年)タラオが病死

・2024年(天栄18年) トキオが出産。

・同年7/17 戦士によるテロ工作実行。

・同年7/20 ミーナは子供たちを”ヒルコ”と呼びテストを予告する。

・同年7/26 学園が自衛隊から空爆され外壁に穴が開き、ミミヒメ達2期生4名が外へ。

・同年7/28以降 学園に自衛隊が突入、子供たちは保護されたり脱出したりとそれぞれの道を歩みだす。

・同年11/11 地球に小惑星ニビルが激突、日本では大地震が起こり多くの文明が崩壊する。

大阪の病院に収容されていた三倉まなかが、記憶を取り戻す。

 

・2034年 竹早春希が浅草で”人食い”に襲われ、気が付くと姉・桐子の体に入れ替わっていた。

・2034年頃 マルは自警団で働くようになる。

・2035年 春希はキルコと名乗って便利屋を始める。

・2039年 ミクラがキルコの事務所を訪れ、マルと一部損壊したA-mk3を託し、その後死亡。

マルとキルコの旅が始まる。

 

高原学園とは

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壊れてしまった世界を立て直すことを目的として、

1995年に上仲詩乃が創立した学校法人。

2024年の時点で全国に20の施設と分室があった。

多くの支援者が存在し、海外にまで及んだ。

学園長・上仲詩乃の盟友・今永美咲が多大な資金を援助したといわれている。

学園を運営するシステムとして高性能AI"ミーナ"を開発。

ミーナは2000年のある日、2024年11月11日に小惑星が衝突すると予言をした。

それを信じた学園長は、小惑星を”あめのぬぼこ”と名付け、

やがて選民思想へ傾いていく。

脳移植研究、特殊能力研究、クローン肉やクローン植物の開発など

数々の非人道的実験を行う。

遂には学園が産み出した異形の戦士にテロ行為を実行させるまでになる。

すべては地獄の人類の時代を終わらせ、平等な天国の時代を創造するために・・。

2024年に自衛隊に制圧され、施設の子供たちは別々の道を歩むこととなった。

学園の子供たちとヒルコ(人食い)の関係

6巻の第35話で高原学園の子供たちはミーナから”ヒルコ”と呼ばれた。

ヒルコ(人食い)は元人間であると思われることからも、

学園の子供たちがヒルコではあることは、

ほぼ間違いないと思われる。

9巻の第52話では水中に沈んだククの遺体が異形へと変形した。

黒いアザの出る病気を発症して死ぬと”ヒルコ”となる。

 

ヒルコと元の人間の考察

【6本のムチと翼を持つヒルコ】

1巻の第2話で八巣旅館に出現したヒルコ。

高速で斬撃を放つ左右3本づつのムチと、

翼で空を飛ぶ鳥のような姿をしたヒルコ。

学園の子供・タカが斬撃を放つ特殊能力を持っていたが・・。

果たして・・・!?

 

【多くの足と甲羅を持つヒルコ】

2巻の第8話で浅草の電動カートレース場に出現したヒルコ。

甲羅と10本ほどの足をを持ち、

身体を透明にして姿を消すことができる。

春希の腕と下半身を、その顔のようにみえる部分から飲み込んだ。

竹早春希と桐子の運命がここで大きく変わっていった。

ミミヒメがコナに見た幻影に姿が似ているような気がするが、

果たして・・・!?

 

【無数の手足を持つ魚型のヒルコ】

2巻の第10話で、マルとキルコが船上で遭遇したヒルコ。

全身、水の膜で覆われており、口から高圧で水を放ち攻撃する。

その無数に生えた手で壁に張り付くことが可能。

高原学園の子供・ククが壁に張り付く特殊能力を持っていたが・・。

果たして・・・!?

 

【幻覚を見せる一つ目のヒルコ】

3巻の第19話で、マルとキルコが、

不滅教団地下駐車場で、仮死状態になっているところを

発見したヒルコ。

その大きな一つ目から発せられた光を見たキルコは、

恐怖の幻覚により錯乱状態となった。

高原学園の子供・オーマが

他人に幻覚を見せる特殊能力を持っていたが・・。

果たして・・・!?

 

【強烈な冷気を発生させるクモ型のヒルコ】

5巻の第28話で、壁の町に出現したヒルコ。

強烈な冷気でマルとキルコを苦しめた。

壁の町の少年・ジューゴも冷気を発生させる能力を持っているため、

なにか関係があると思われる。

第29話の扉に、このヒルコの正体が記されている・・!?

 

【ミミヒメが見たコナの幻影】

6巻の第34話で、ミミヒメはコナに異形のバケモノの姿を見る。

ミミヒメの特殊能力であることから、

コナの未来の姿なのか。

浅草に出現したヒルコに似ているような気がするが、

果たして・・・!?

 

【大濾過装置の人と繋がったバケモノ】

6巻の第34話で、大濾過装置で発見された。

おそらく行方をくらましたロビンが、

何らかの実験を行っていたと思われる。

ロビンはこれまで宇佐美や迫田などの医者と、

関わっていたことが分かっている。

 

【キル光線をはね返すヒルコ】

7巻の第38話で、空港の町へ向かう道中で、

少女・ヘルムを襲っていたヒルコを、

マルとキルコが発見。

救出に向かうが、バリアのようなもので覆われていて、

キル光線が跳ね返されてしまう。

辛くもヘルムを救い出し逃走。

 

【閉鎖的な山村に祀られていた鬼のミイラ】

8巻の第44話で、閉鎖的な山村の祠に縛られていた鬼のミイラ。

マルはこのミイラからヒル気(ヒルコの気)を感じた。

400年以上前からまつられているらしく、

高原学園とは直接関係はなさそうだが・・。

 

【8本の光る触手を持つ巨大ヒルコ:アンジュラス】

8巻の第47話で、関西復興省付近に出現した巨大ヒルコ。

8本の触手を使ってうねるように移動するが、

その怪獣のような巨体のため周辺は無事ではすまない。

珍しく明確な名前を持つヒルコ。

何故アンジュラスという名前になったのか・・?

高原学園時代の名前が元になっているようだが、

一体だれが名付けたのか・・。

 

ククがコナから貰った絵

1巻の第1話で、平和な壁の中の庭で、ククはコナから、

無数の手は生えた不気味な魚の絵をもらう。

ククは「なんでこの魚、手が生えてるの?」と尋ねるが、

コナは「いや想像だよ」と答える。

実際コナも何故このような絵を描いたのか分かっていないと思われる。

手足で壁に張り付く特殊能力を持つククは、何故かこの絵がとても気にいってしまう。

コナには想像力を現実にする力があるのか、

これから起こる現実を想像力として見ることができるのだろうか。

 

マルの特殊能力

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マルには特殊能力があり、

それはヒルコの体内に侵入できるというもの。

そして”核”を探し出して握りつぶし殺すことができる。

何故マルにこのような力があるのか、

最初は「マルタッチ」というネーミングだったが、

なんとなく気に入らずカッコいい名前を考え抜き、

つけた次の名前が「フェィタル・ダイブ」・・・。

マルの特殊能力は、ビミョーなネーミングセンス・・・。

 

あとヒル気(ヒルコの気)を感じることもできるなど、

普通の人間ではない能力を発揮するが・・。

 

キルコの秘密

竹早春希の脳が、姉の桐子の身体に移植された後、

キルコと名乗るようになった。

身体は女、性は男。

かつて恋心を抱いていた姉の身体を手に入れ、

仄暗い情欲に心が奪われることがある・・。

しかし自分を好きだと言ってくるマルを意識し始めるなど、

状況は色々と複雑である。

脳移植の手術を施したのは、額に傷のある迫田という医者であることが分かっている。

直近の記憶が無く、何故このような移植を施されることになったのか、

真相を知るために、1枚の写真だけを頼りに医者を探す旅を続けている。

 

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竹早桐子(キルコ姉)の死因は?

ヒルコに襲われた春希を救うために、

駆けつけた桐子だったが、

すでに春希の両腕と下半身は失われ、

もう手遅れかと思われた。

春希の記憶によると、そこで「パーン」と、

真っ白に意識が飛んだとのこと。

そして気づいたときにはキルコとなっていた。

 

後にキルコの後頭部に弾痕があることが判明。

桐子は何者かに射殺された可能性が非常に高いと思われる。

一体だれが?

考えるられる者としては、

春希の脳に死んでもらっては困る者か、

桐子に生きていられると都合の悪い者か。

それとも桐子の身体に春希の人格となることを、

誰かが望んだのだろうか。

やはりあの男か・・!?

 

三倉まなかの正体と謎

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2039年にキルコの元を訪れて、

マルと光線銃を託した後、

全身に黒いアザが出る病気を発症して、

息を引き取った。

その実はナタという高原学園の生徒で、

その身体には学園長・上仲詩乃の脳が移植されている。

天国の時代を目指していたようだが、

マルをキルコに託した時は、何を想っていたのだろうか。

ヒルコの殺し方をマルに教えたのはミクラさんのようだ。

 

キルコが持っている銃

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高原学園のマークが入っている殺傷能力抜群のビーム兵器。

学園を支援する海外資本が開発したと思われる。

1階の充電で4~5回程度しか打てない。

射程距離が5m程度しかない。

三倉まなかから、マルと共に渡されたもので、

ケーシングが損壊しているため、不格好なデザインになってしまっている。

元々は”戦士”が携帯していたもので、

「母」に会うため学園に帰還した戦士が落としたものを、

マコが拾い鞄にしまっていたが、三倉がそれを発見。

そこにあった高原学園マークを見て学園長としての記憶を

取り戻すきっかっけとなった。

 

顔のない赤ん坊

ククとトキオが内緒で侵入した際、

学園の施設内のどこかにある保育器の中に、

数人の顔のない赤ん坊が寝かされていた。

その時に一人の赤ん坊がまるでトキオを「母」と

認識したかのように手を伸ばす。

ミーナが産んだとされ、

その姿は人間のそれとはかけ離れている。

トキオたちが目撃した1年後には、生体に成長し、

戦士となり学園の命を受けテロを実行する。

 

稲崎露敏の本性

2034年頃は、浅草の船山孤児院で暮らしていた子供たちの

年長者でリーダー的存在だった。

春希と桐子がキルコとなってから行方が分からなくなっていたが、

高原学園茨木施設跡地で、5年振りにキルコはロビンと再会。

再会を喜ぶキルコだったが、

ロビンは裸で鏡の前で桐子の身体を弄ぶ姿を、

春希に見せつけるというプレイを楽しむ。

「やめてくれ」と叫ぶ春希だったが、

暗い笑みを浮かべながらロビンは事に及ぶ。

さらに大濾過装置では、人体実験の痕跡もあり、

ロビンという人間のおぞましさが見え隠れする。

怒りを爆発させたマルはロビンを叩きのめすが、

キルコに止められ逃がす。

果たしてロビンはどこに消えたのか・・!?

ずっと慕っていたロビンの本性を目の当たりにして、

桐子の記憶が蘇ったかにみえたが・・!?

 

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タラオの遺体の焼却後に残った物体

高原学園3期生のタラオが、

全身に黒いアザが出来る病により永眠する。

そして火葬の後には、心臓ほどの大きさの物体が残る。

これは間違いなくヒルコの”核”だと思われる。

やはり学園の子供たちがヒルコであることは事実なのだ。

しかし、これを見た学園長達が驚いている様子から、

ヒルコという存在は、

学園にとっても未知なのかもしれない。

 

トトリの生い立ち

3巻の第17話でマルとキルコが立ち寄ることになる「ほてる」を経営していた少女・トトリ。

2039年時点で13歳。

15年前の大災害より後に生まれて、孤児として育ったらしい。

両親の記憶は全くないが、顔立ちからしてイケメンだったと思われる。

ベットの上でマルに迫るがその時マルタッチが発動したことから、

ヒルコ人間の可能性が高いと思われる。

トキオとコナの密会の謎

相思相愛となったトキオとコナは、

やがてお互いの部屋を行き来するようになるが、

そのことを監視カメラも捉えられず、

学園は把握できなかった。

モニターには実際とは異なる映像が映っているようだが、

一体どういうことなのだろうか・・?

学園のシステムを掌握しているのはニーナだが・・。

トキオとコナの密会をニーナは容認していた・・・!?

 

宇佐美と星尾/シロとミミヒメ

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不滅教団の医者としている宇佐美だが、

反教団組織・リビューマンからは非人道的な「悪魔の治療」を行っていると、

激しい批判を受けている。

事実、宇佐美は星尾という女性の身体を切り刻み機械を繋ぐような、

治療を行っていた。

しかし、それは延命措置であり、「彼女は死ねば怪物になる」と、宇佐美は語る。

そう、その延命措置を施されている星尾こそミミヒメであり、

宇佐美こそ、ミミヒメを心の底から愛するシロだった。

 

アスラはなぜ自ら命を絶ったのか?

学園で生まれた最初の子供アスラ。

高原学園1期生でコナと同級生。

アスラとコナはいつも一緒にいた。

しかしその人間とはどこか異なる姿をしていた。

未来予知や、他人のケガを治したり、

さらには学園の空である”天井”まで飛ぶ事など様々な特殊能力を持っていた。

ある日突然、首を吊り自殺をしてしまう。

自分たちの未来を見て絶望したのだろうか・・?

”医者”の正体

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2034年頃は浅草でレーサー達の怪我の治療をするなど、

周りのから頼られていた額に傷がある医者で、

春希の脳を桐子の身体に移植した本人。

本名は迫田照彦。

その正体は高原学園の保健医・猿渡照彦。

学園時代は家庭の事情で猿渡を名乗っていた。

学生時代は引きこもりで、目立たない生徒だったが、

学園長の言葉に押されて高原学園に従事することに、

2024年の時点では、医療の常識を超え脳移植手術の技術を身に着けていた。

大災害後、ヒルコが出現する世界にしてしまった責任を感じている。

まさに高原学園の子供たちの生みの親ともいえる男。

 

高原学園と復興省

2024年までは高原学園には、

茨木施設と奈良施設が存在し、

それ以外に18の分室が全国に設置されていた。

2039年、マルとキルコは天国を目指す旅の先で、

茨木施設と奈良施設を訪れることになるが、

そのどちらとも復興省に利用されていた。

そして茨城施設には、稲崎露敏がおり、

奈良施設には高原学園副園長・青島裕子の姿があった。

高原学園と復興省にどのような関係があるのか。

そのうえ復興省に所属する元高原学園3期生・竹塚ミチカがマルを襲う。

復興省とは一体・・!?

 

ミーナに関する謎と考察

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高原学園が開発した高性能AIシステム、通称"ミーナ"。

その本体は昇殿室に鎮座していて、

その姿はどこか有機的である。

学園の子供や”戦士”達はすべてミーナが産んだとされている。

学園内にある端末はすべて”ミーナ端末”で、ミーナが管理している。

時折、学園長に対して情報を隠蔽するような節や、質問にされたときに

スリープモードになるなど、その動作に謎を感じることも。

トキオとコナが密会をしていた時に監視カメラの映像を加工したのもミーナか?

学園に反して何か独自の目的があるように感じるが・・。

 

”長いテスト”とは?

学園長不在の時に、

子供たちをプールに集めてミーナが予告したテスト。

そこでミーナは子供たちの事を”ヒルコ”と呼んだ。

この直後にミーナ本体がシステムダウンをする。

そして天栄18年7月26日金曜日「テスト開始」が告げられた。

その直後の自衛隊の空爆により外壁に穴が開き、

ミミヒメ達4人の2期生が青島裕子の保護の元、脱出をする。

これはすべてテストなのか、それとも想定外の出来事なのかは、

今後、明かされていくのかもしれない。

 

あめのぬぼこ

2024年11月11日に地球に衝突するとニーナが予言した小惑星ニビルに、

学園長・上仲詩乃は”あめのぬぼこ”と名付けた。

そして予言通り小惑星衝突の日を迎えた。

 

青島裕子の目的は?

高原学園の副園長。

園長からは密かに脳の移植先候補とされていた。

園長の盟友であり猿渡を学園へ誘った、

今永美咲の娘・今永美月である。

学園の秘密を探るために正体を隠して潜入、

大災害後に園長はそのことに気が付いたと思われる。

空爆の混乱に乗じて子供たちの脱出を実行する。

2039年には復興省でその姿を見ることができる。

実の母・美咲を通じて学園の暴挙を知ったと予想。

学園の神をも恐れぬ野望を阻止するための行動か?それとも?

 

 

8人の戦士の謎

世界が準備していた小惑星ニビル衝突回避計画を阻止するという、

テロ行為を実行した戦闘能力を飛行能力を備えた顔が無い戦士。

トキオとククが目撃した顔の無い赤ん坊が成長した者と思われる。

海外の協力者の元で戦闘訓練を受けたとされているが。

ビーム兵器・A-mk3を携行している。

そのうちの一人が「母」に会いに行くため学園に帰還。

そして仮死状態となっていたトキオの前で力尽きる。

その時落としたA-mk3をマコが拾い三倉まなかに渡り、

今はキルコに託されている。

 

 

ミチカ

高原学園3期生で野生児を思わせるような活発な生徒。

男でも女でもなく、いわゆる両性有具である。

施設への自衛隊突入時にはククとオーマと天井裏に隠れて、

捕まることなく脱出に成功。

その後はヒルコを殺しながら3人で旅を続けていたが、

ククが黒いアザが出来る病を発症し死亡してしまう。

巨大ヒルコの気配を感じていたところ、タカに再会する。

巨大ヒルコ討伐の意思を告げると何故かタカに止められる。

事態はミチカとタカの一気討ちとなり、

タカが命を落とすことに・・・。

やがてミチカは、竹塚ミチカと名乗るようになり、復興省所属となる。

そして指名手配中のマルを追う。

 

マルの謎

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大災害の年に生まれたといわれているマル。

ヒルコを殺す能力を持っていたり、

折れた歯が再び生えてきたり、

ヒル気(ヒルコの気)を感じたりと、

明らかに通常とは異なった能力を持っている。

学園の子供・トキオと顔がそっくりであり、

2024年にトキオが出産していることから、

コナとトキオの子供の可能性が高い。

しかし、トキオの子のクローンも存在しており、

空爆の混乱で、どちらか分からなくなってしまった。

マルはトキオの実の子なのか、それともクローンなのか?

事実は明らかになるのだろうか。

ちなみにマルの双子の兄弟は「ヤマト」と青島が言っていた。

物心ついた時には同世代の子供たちが一緒にいる、

孤児院のようなところで暮らしていた。

そこが7歳ごろ解散してからは、複数の集団を転々としていたようだ。

やがて三倉に引き取られ、ヒルコの殺し方などを教わる。

しかしただ後ろを着いて歩いていくだけで、

三倉から人間扱いされていなかったと感じている。

やがて三倉の導きでキルコと出会い一緒に旅をすることに。

ズバ抜けた近接戦闘能力を持っており、竹塚ミチカと互角の戦いを繰り広げた。

 

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まとめ ~さらに詳しい考察~

いかがでしたでしょうか。

9巻時点での謎や伏線について私なりに色々考察してみました。

一読者目線ですので、すべて正解かどうかは分かりませんが、

自分的にはかなり良い線いってるのではないかなと感じております。

さらに詳しい考察を読みたい方は公式ハンドブックも発売されておりますので、

こちらも読まれてみてはいかがでしょうか。

中々読み応えのある内容になっておりますので、

この記事を書くにあたって私もかなり参考にさせていただきました。

これからの展開にドキドキワクワクの「天国大魔境」。

ますます目が離せません!!

 

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天国大魔境公式コミックガイド「天国」の秘密と「魔境」の歩き方

 

 

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