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「このマンガがすごい!」とSNSを席巻し、累計発行部数100万部を突破した話題作『住みにごり』。
その人気はとどまるところを知らず、
多くの読者がその"にごり"に引き込まれています。
この記事では、『住みにごり』8巻のネタバレを徹底的に解説します。
手に汗握る衝撃のあらすじから、登場人物たちの心の闇、
リアルな読者の感想、この記事を読めばすべてがわかります。
「家族」という底なしの沼に、あなたも足を踏み入れてみませんか?
※本記事は漫画『住みにごり』8巻の重大なネタバレを含みます。
未読の方はブラウザバックを推奨します。
思わず引き込まれる…『住みにごり』8巻の底知れぬ魅力とは
『住みにごり』8巻の魅力、それは読む者の心をえぐる「リアルすぎる絶望感」と、
それでも先を読み進めてしまう「強烈な中毒性」にあります。
主人公・末吉のささやかな願いは、ことごとく裏目に出て、西田家は修復不可能なレベルまで崩壊の一途をたどります。
- 崩壊する主人公: 正義感と狂気の狭間で、末吉の精神はついに限界を迎える。
- 加速する悲劇: 母・百子の認知症は悪化の一途をたどり、家族の記憶さえ失われていく。
- 増幅する恐怖: 兄・フミヤの不気味な言動は、新たな”支配”の始まりを予感させる。
- 裏切りか、救いか: 唯一の支援者・新沼の不可解な行動が、物語をさらなる混沌へといざなう。
8巻では、これまでの物語で澱のように溜まっていた家族の”にごり”が一気に噴出。
「もうやめてくれ…」と目を覆いたくなるのに、なぜかページをめくる手が止まらない。
この感覚こそが、『住みにごり』が多くの読者を虜にする理由なのです。
まずは基本情報をおさらい!8巻の発売日と収録話数
物語の核心に触れる前に、『住みにごり』8巻の基本情報をおさらいしておきましょう。
項目 |
内容 |
発売日 |
2025年5月30日 |
収録話数 |
第68話〜第77話 |
作者 |
たかたけし |
出版社 |
小学館 |
掲載誌 |
ビッグコミックスペリオール |
【ネタバレ注意】『住みにごり』8巻の衝撃的あらすじを徹底解説
心の準備はよろしいでしょうか?ここからは、『住みにごり』8巻のネタバレあらすじを詳細にご紹介します。
ハンカチ必須の衝撃展開が続きます。
兄フミヤを追い出す最終手段「引き出し屋」の結末
末吉が最後の望みを託した「引き出し屋」による兄・フミヤの強制排除計画。
しかし、その結末はあまりにも無残でした。
家に踏み込んできた屈強なスタッフたちに対し、フミヤは常軌を逸した言動と異様な迫力で対抗。
暴力すらも通じないフミヤを前に、引き出し屋は撤退を余儀なくされます。
ついに限界へ…全てを抱え込んだ末吉の精神崩壊
頼みの綱だった引き出し屋の失敗、それは終わりの見えない介護と仕事のプレッシャーを末吉に再びもたらします。
全てを一人で背負い込んだ末吉の心は、ついに限界を超えてしまいます。
仕事中に意識が朦朧とし、幻覚や幻聴に苛まれる日々。
正義感から始まったはずの兄との戦いは、皮肉にも彼自身の精神を蝕み、正常な思考能力さえも奪っていきました。
壊れていく末吉の奇行は、読者の胸にさらなる濁りを感じさせます。
母・百子の異変「どちらさんですか?」認知症の進行
西田家の崩壊を決定的に象徴するのが、母・百子の存在です。
8巻で彼女の認知症は急速に進行し、ついに愛する息子・末吉のことさえ認識できなくなってしまいます。
疲れ果てて帰宅した末吉に、無垢な表情で問いかける「どちらさんですか?」という一言。
このセリフは、これまでかろうじて保たれてきた「家族」という幻想が木っ端微塵に砕け散る瞬間であり、
本作屈指のトラウマシーンとして多くの読者の心に刻まれました。
新たな関係?フミヤと新沼の出会いがもたらすもの
家での支配を盤石にしたフミヤは、誰もが予想しなかった行動に出ます。
これまで末吉を支援してきたNPO法人のスタッフ・新沼と、彼女の兄に自ら会いに行ったのです。
元引きこもりだった新沼の兄と交流する中で、フミヤは人間味のある一面を見せ始めます。
しかし、その一方で新沼とフミヤの関係は、支援者と当事者という一線を越え、奇妙な共感が芽生え始めます。
この新たな関係は、今後の西田家に一体何をもたらすのでしょうか。
『住みにごり』8巻の登場人物別に見る”にごり”の深淵
8巻では、登場人物それぞれが抱える心の”にごり”が、より一層深く、濃く描かれています。
西田末吉|正義感と狂気の狭間で壊れていく主人公
8巻における末吉は、まさに「悲劇の主人公」。
家族を救いたいという純粋な想いで行動してきた結果、誰からも理解されず、心身ともにボロボロになっていきます。
彼の正義は、もはや狂気と紙一重。
それでもなお、家族という呪縛から逃れられない彼の姿に、読者は同情と苛立ちの入り混じった複雑な感情を抱かずにはいられません。
西田フミヤ|明かされる過去と新たな”支配”の始まり
これまで恐怖の象徴でしかなかった兄・フミヤ。
8巻では、新沼たちとの交流を通じて、彼がなぜモンスターになってしまったのか、その壮絶な過去が少しずつ明かされていきます。
西田家の母・百子|失われる記憶と家族の幻想
記憶と共に「母親」という役割すら失っていく百子。
彼女の存在は、「家族とは何か?」という根源的な問いを読者に突きつけます。
彼女が失っているのは単なる記憶なのでしょうか。
それとも、辛い現実から目を背けるための「幸せな家族の幻想」そのものなのでしょうか。
彼女の無垢な笑顔が、この物語の悲劇性を際立たせています。
新沼|支援者としての一線を超える涙の理由
末吉の唯一の希望の光だったはずの支援者・新沼。
しかし、彼女はフミヤと接触し、なぜか彼の前で涙を流し、共感を示します。
この行動は、多くの読者に「違和感」を与えました。
彼女の心の奥にはなにがあるのか?
それとも、これは彼女なりの新たな支援の形なのか?
彼女の涙の真意は、9巻以降の最大の注目ポイントです。
読者の感想と考察|『住みにごり』8巻はなぜこんなに面白いのか?
「読むのが辛い」「胸糞悪い」と言われながらも、なぜこれほどまでに『住みにごり』は読者の心を掴むのでしょうか。
読者の心を掴んで離さない中毒性とは?
X(旧Twitter)などのSNSには、8巻を読んだ読者からの悲鳴にも似た感想が溢れています。
- 「息が詰まるってレベルじゃない。呼吸を忘れるくらい引き込まれた」
- 「末吉が可哀想すぎて、もうやめてあげてほしい…でも続きが気になる」
- 「フミヤの底知れなさが怖い。人間じゃない何かに見えてきた」
- 「新沼さんの行動が全く理解できない。お願いだから末吉の味方でいてくれ…」
これらの感想に共通するのは、「結末がどうなるか知りたい」という強烈な欲求です。
絶望が深ければ深いほど、「いつか光は差すのか?」という一縷の望みを求めて、読者はこの”にごり”から抜け出せなくなるのです。
「家族という幻想」をテーマにした深い物語性
『住みにごり』がただの鬱漫画で終わらない理由は、その根底に「家族という幻想」という普遍的なテーマが流れているからです。
多くの人が無意識に抱く「家族は温かい」「互いに助け合うべき」という理想像。
本作は、西田家という極端な例を通して、そんな理想がいかに脆く、現実の家族がどれほど厄介で複雑なものであるかを容赦なく描き出します。
読者は西田家の”にごり”の中に、自分自身の家族や人間関係にも通じる何かを見出し、深く考えさせられるのです。
まとめ:『住みにごり』8巻を読んで、あなたも”にごり”の世界へ
『住みにごり』8巻は、西田家の崩壊を決定づけ、物語が新たなフェーズに突入したことを示す、
まさに神回ならぬ「地獄回」でした。
主人公の精神崩壊、母の認知症発症、そして兄と支援者の危険な接触。
全ての出来事が、今後のさらなる悲劇を予感させます。
読むのに多大な精神力を要することは間違いありません。
しかし、この底なしの”にごり”の先にあるものを、あなた自身の目で見届けるのです。
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